Mac OS X Public Beta
G3カード上のバックサイドキャッシュを動かそう!

ご 注 意!

ここでご紹介している情報は、Mac OS X PB用の情報です。ここで紹介している方法を、Mac OS X正式版で実行すると、カーネルパニックが発生します。ご注意ください。なるべく早い時期に、Mac OS X正規版の紹介をいたします。申し訳有りませんが、しばらくお待ちください。

ここに書いたことは、私の環境で成功した例です。インストールに失敗すると、最悪ハードディスクを初期化しても元に戻らない、全くマシンが起動できなくなる場合も考えられます。すくなくともこれらを実行する前に、大切なデータのバックアップを必ず行ってください。また、これらを実行し復元不可能な状態に陥った場合でも、私はいっさい責任は負いません。みなさん自身の責任で行ってください。

G3 が純正で搭載される以前のPCI PowerMacintoshにおいて、Mac OS X Pablic Beta(以下OSX)で市販のG3カードを使用できても、バックサイドキャッシュはそのままでは動きません。そこで、ちょっとがんばってバックサイドキャッシュを動かしてみましょう!!インターネットで公開されているL2CacheConfig 1.1を使用すれば、簡単にバックサイドキャッシュを使用できるようにしてくれます。このアプリケーションは、OSXでバックサイドキャッシュを使用できるようにするために、Configファイルを自動生成してくれるソフトです。

  1. L2CacheConfig 1.1を入手する
    まず通常のMac OS 9.0.4から起動し、ブラウザを起動します。そしてこちらにアクセスしてください。このページの中頃にDownloadという項があります。その次の行のリンクをクリックすると、自動でダウンロードが始まります。小さいファイルなので、1分もかからないうちにダウンロードは終了します。ダウンロードが終了するとStuffIt Expanderにより解凍され《L2CacheConfig 1.1.1》というフォルダがデスクトップにできあがります。ブラウザの設定によっては、ダウンロードファイルの置き場がデスクトップでない場合もありますの。またStuffIt Expanderとうまくリンクされていないと《L2CacheConfig.sit》というファイルが出来上がっているだけかもしれません。その場合は《L2CacheConfig.sit》をStuffIt Expanderにドラックして解凍してください。

  2. 前準備
    まずG3カードのついているマシンを、通常のMac OS 9.0.4で起動します。この時バックサイドキャッシュが利いていることが条件です。今までG3カードを使用していた方なら、そのままで良いでしょう。もし初めてG3カードを装着した方は、G3カードの説明書に従い、バックサイドキャッシュ用ドライバをインストールして、再起動してください。ドライバなしで、バックサイドキャッシュが使用できるカードについては、この限りではありません。
    先ほどダウンロードしたファイルがデスクトップに無いときは、デスクトップに出しておきます(後の作業が少し楽になります)。

  3. 現在のパラメータを書き出す(こう書いてしまうと難しく聞こえますが...実は簡単)
    先ほどダウンロードした《L2CacheConfig 1.1.1》フォルダを開くと《GrabG3CacheSetting》というアプリケーションがあります。これをダブルクリックしてください。するとデスクトップに《L2Cache.Config》というファイルが出来上がります。
    これで《L2CacheConfig 1.1.1》フォルダと《L2Cache.Config》というファイルがデスクトップにそろっているはずです。

  4. OSXから起動する
    OSXが起動したら、アカウントroot、パスワードはご自分のパスワードでログインします。これでインストールの途中パスワードを要求されることはありません。ただし、自分のアカウントでログインしたときよりいろいろなところにアクセスできたり、ファイルの移動が出来たりしてしまいます。くれぐれも余計なファイルをさわらないようにしてください。

  5. いよいよインストール!
    FInderウインドでComputerのボタンを押すと、ディレクトリの最上位に行きますので、先ほどまで起動していたMac OS 9.0.4のパーティションを開きます。その中にDesktopというフォルダがありますから、そこから《L2CacheConfig 1.1.1》フォルダと《L2Cache.Config》というファイルをとりだし、デスクトップにコピーします(移動しようとしてもコピーされちゃいます)。このうち《L2Cache.Config》というファイルを、今起動しているパーティションの/Library/Preferencesに移動します。
    次にデスクトップに置いた《L2CacheConfig 1.1.1》を開き《L2CacheConfig.pkg》をダブルクリックします。インストーラが起動し必要書類がインストールされます。

  6. 最後に再起動
    インストール完了後再起動します。このとき特別メニューには再起動の項目はありませんが、optionキーを押すと再起動がでてきますので、これを使うと早いでしょう。次回のログインはご自分のアカウントで入ってください。間違った操作でOSを壊さないためにも!
    再起動が完了すると、バックサイドキャッシュが利いているはずです。いろいろな操作をして感じてください。私のマシン(7600+G3/466でテスト)の場合アプリケーションを開く時間が、約1.5倍から2.5倍程度早くなりました。またInternet Explorerでブックマークの出現がもたついていましたが、するっとでてくるようになりました。バックサイドキャッシュが実際利いているのか調べるソフトが、今のところ見あたらないので数字として見ることは出来ませんが、インストール前と比較してこれだけ早くなっていればOKとしましょう!




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