G3カード上のバックサイドキャッシュを動かそう!
PowerLogix Profiler X 1.0b1 Public Beta

[ L2CacheConfig3.3を利用してみる ] [ XLR8 MACh Speed Control Xを利用してみる ]

ご 注 意!

ここに書いたことは、私の環境でテストした例です。インストールに失敗すると、最悪ハードディスクを初期化しても元に戻らない、全くマシンが起動できなくなる場合も考えられます。すくなくともこれらを実行する前に、大切なデータのバックアップを必ず行ってください。また、これらを実行し復元不可能な状態に陥った場合でも、私はいっさい責任は負いません。みなさん自身の責任で行ってください。

G3 が純正で搭載される以前のPCI PowerMacintoshにおいて、Mac OS X(以下OSX)で市販のG3カードを使用できても、バックサイドキャッシュはそのままでは動きません。そこで、ちょっとがんばってバックサイドキャッシュを動かしてみましょう!!インターネットで公開されているPowerLogix Profiler X 1.0b1 Public Betaを利用してみるを使用すれば、簡単にバックサイドキャッシュを使用できるようにしてくれます。

  1. PowerLogix Profiler X 1.0b1 Public Betaの入手
    まず通常のMac OS 9.1から起動し、ブラウザを起動します。そしてこちらにアクセスしてください。このページを下にスクロールしていくと、下から8行目あたりにダウンロード用のリンクがあります。これをクリックすると、ダウンロードが始まります。340KBと比較的小さいため、数分以内でダウンロードは終わるでしょう。

  2. 準備
    この添付書類は《PLOSXUtils1.0b1.pkg.tar》という形で配布されていますので、そのファイルを/Users/アカウント名/Desktopに置きました。

  3. インストール
    Mac OS Xで起動します。そしてあなたのアカウントでログインすると、先ほどコピーした《PLOSXUtils1.0b1.pkg.tar》ファイルがデスクトップにあると思います。そのファイルは圧縮されていますので、それを解凍したところが下図です。解凍は《PLOSXUtils1.0b1.pkg.tar》ファイルをダブルクリックすることで可能です。Mac OS X用StuffIt Expanderが起動し自動で《PLOSXUtils1.0b1.pkg》と言う名前のパッケージに解凍します。
    PowerLogix Files
    この《PLOSXUtils1.0b1.pkg.tar》をダブルクリックします。インストーラが立ち上がり、管理者パスワードを求められます。そこで左下の鍵のマークをクリックし、下図のようにユーザ名(あなたの)とパスワードを入力し【OK】ボタンをクリックします。
    PowerLogix Install1
    インストール先を求める画面まできたら、下図のようにMac OS Xがインストールされているパーティションを選択します。
    PowerLogix Install2
    ディスク容量に問題がなければ【続ける】ボタンを押して、先に進めます。
    PowerLogix Install3
    ほとんど数秒から数十秒でインストールは完了し、自動的に再起動します。
    以上でインストールは完了です。

  4. ユーティリティの起動
    このソフトは/Applecationsに《PowerLogix》と言うフォルダをインストールします。このフォルダの中に《PL Profiler X 1.0b1》と言うユーティリティがあります。このユーティリティを開くと、下図のように現在動作しているバックサイドキャッシュの様子がわかります。残念ながら今回のバージョンでは、キャッシュ速度の変更などはできないようです。今後のバージョンアップに期待しましょう。
    PowerLogix Profiler X

  5. 私が今回使用した機器類

    使用機器
    利用G3カード:Interware BoosterG3/500/1MB
    拡張カード  :UnionBros USBインターフェイスカード PCIスロット用 UBH003
    拡張カード  :DIT Farallon NET-G PCIスロット用 Fast EtherTX 10/100
    拡張カード  :加賀電子(TAXAN)StorageFighterII
    使用ドライブ :IBM DTLA-307030
    搭載メモリ  :512MB(64MB×4 + 128MB×2)
    すべての拡張カード認識しました。USBもApple純正のProマウス(水ようかんみたいだ!)やキーボード(パワースイッチが使えません)は勿論、EPSON PM-770CもClassic環境から利用できました。

    確認
    このG3カードはMac OS 9以前において、機能拡張書類がいらない!というのが売りでした。そのせいか、L2CacheConfig3.0では、キャッシュを動作させることができませんでした。PowerLogix Profiler X 1.0b1 Public Betaでは無事キャッシュも動作し、快適に使えています。

    動作比較:起動時間をはかりました。
    IE5      21秒→7秒
    スティッキーズ 8秒→4秒
    QuickTIme  15秒→5秒
    Terminal   10秒→4秒
    以上のように改善されています。IE5ではメニュー表示に4〜5秒かかっていたのが1秒に短縮され、かなり快適です。この改善結果はAGP G4/400とほとんど同じか、若干早い結果になっています。残念ながら、私が持っているビデオカードATI XCLAIM VR 128は利用できませんでした。もっともこのカードがついていると、Mac OS Xインストールすらできませんでしたからね。このためかスクリーンセーバなど、画像の計算が多い場面になるととても遅いです。

  6. この方法でバックサイドキャッシュの認識、動作ができなかった場合
    次の方法1次の方法2を試してください。L2CacheConfig3.3、XLR8 MACh Speed Control Xを利用してバックサイドキャッシュを有効にします。

    うまくいかなかった場合下記のファイルは捨てておきましょう!
    /System/Libraly/StartupItemsの中にある《PowerLogix Startup》をディレクトリごとすべて。
    /System/Libraly/Extensionsの中にある《PowerLogixKEXT.kext》

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