3.BINDの起動
設定ファイルの作成が終わったら、BINDを起動してテストです。下記のようにTerminalに入力するとBINDが起動します。 [localhost:~] david% su Password: [localhost:/Users/david] root# named 次に [localhost:/Users/david] root# top と入力すると、現在動いているプロセス一覧が見られます。このなかに、namedという名前が見当たれば、ちゃんと起動していると言うことです。ここで起動しないとなると、設定ファイルに記述ミスがある可能性がありますので、見直してみましょう。 4.nslookupでテスト 以下のように入力してみて下さい [localhost:~] david% nslookup www.example.net 192.168.0.2 Server: ns.example.net Address: 192.168.0.2 Name: ns.example.net Address: 192.168.0.2 Aliases: www.example.net [localhost:~] david% nslookup example.net 192.168.0.2 Server: ns.example.net Address: 192.168.0.2 Name: ms.example.net Address: 192.168.0.3 [localhost:~] david% と返ってくれば、DNSサーバがちゃんと動いているわけです。 5.マシンの起動時に、自動でnamedを起動させる。 実際にサーバ運用するとなると、メンテナンスでマシンを止めたなどの後、再度サーバを起動する時に自動でnamedが立ち上がるように設定しておくと便利です。起動し忘れると、名前が引けなくなっちゃいますから。そこで私は、元々あるStartupスクリプトに1行加えています。変更を加えるファイルは/System/Library/ StartupItems/DirectoryServices/DirectoryServicesです。このファイルの次の場所に変更を加えました。赤い文字の部分を、加筆しただけです。 ## # Start up name resolver ## ConsoleMessage "Starting name resolver" lookupd named これだけ(赤い文字のnamedを加えただけ)で起動時に自動で、namedが起動します。本来であれば、独自の起動用スクリプトを書くのが、真っ当な方法だと思いますが、これで特に障害は出ていません。 6.補足(結構重要です) (1) dbファイルに修正を加えたら、必ずシリアルナンバー(各dbファイルの2行目)を増やして下さい。そうしないといつまでも新しい情報にアップデートされません。私の場合、yyyy(年)+mm(月)+dd(日)+nn(作成番号)で構成した8桁の番号を使っています。月日作成番号は必ず2桁として、ひと桁の場合は先頭に"0(ゼロ)"を付加して2桁にします。dbファイルの更新なんて、そうしょっちゅうする物ではありません。だからこそこれが落とし穴になったりするわけです。 (2)resolv.confと言うファイルも、本来であれば作成しなくてはならないのですが、Mac OS Xでは【システム環境設定】→【ネットワーク】で、IPアドレス・検索ドメインが正しく設定されていれば、問題ありません。と言うか、ここで設定した内容で/etc/resolv.confが出来上がります。ですから、【システム環境設定】→【ネットワーク】で設定したIPアドレスと、dbファイルで設定した内容のアドレス空間が、一致していないとうまく動かないです。 私はUNIXの専門家では有りません。しかし何とかDNSサーバの起動まで漕ぎ着けました。みなさんも工夫次第で何とかうまくいくと思います。DNSサーバを起動するまでに、私が参考にした書籍は、O'REILLYのDNS&BIND、秀和システムのMac OS X Server CompleteGuideなどです。これらの書籍を手元に置くと、何となく安心です。Mac OS X Server CompleteGuideは旧バージョンのMac OS X Server解説書ですが、私にとってのバイブルとなっています。 |