2.ゾーンに関するdbファイルの作成
named.confが出来上がったら、次はゾーンに関するdbファイルの作成になります。これも、もとになるファイルはどこにもないので、エディタで作成することになります。作成するファイルはnamed.confに記述した、4つのファイルになります。
ご注意!:ドメイン名はご自分のものをお使いください。IPアドレスについても適切な物をお使いください。ちゃんと使用許可されたIPアドレス、ドメインを使用しないでインターネットに接続すると、世界中に迷惑をかけてしまいます。
今回はIPアドレス192.168.0.2にDNS、そのマシンでwebサーバも同時に動かし、IPアドレス192.168.0.3でメールサーバ、IPアドレス192.168.0.4でセカンダリDNSサーバを動かすと言う場合の設定例です。
正引き用ファイル:db.example.zone
このファイルは、ホスト名に対応したIPアドレスを設定するファイルです
12行目のCNAMEと言うのは、nsの別名と言うことです。これでns.example.net、www.example.netのどちらで引いても192.168.0.2が返ってきます。
逆引き用ファイル:db.example.zone.rev
このファイルは、IPアドレスに対応したホスト名を設定するファイルです。
ループバックアドレス:db.localhost.rev
このファイルは、ローカルホストのループバックアドレス(=127.0.0.1)について設定するファイルです。
ルートキャッシュデータ:db.cache
このファイルは、ルートネームサーバを設定するファイルです。
ftp://rs.internic.net/domain/named.rootにて最新のファイルを取得できます。2002年11月cacheファイルの更新が有りました。
以上のファイルが出来上がったら/varにnamedと言うディレクトリを作成し、その中にすべてのファイルを移動します。私の場合は先に/Users/david/Documentsにnamedというディレクトリを作ってファイルを作成し、その後namedごと移動すると言う方法をとっています。
[localhost:~] david% su
Password:
[localhost:/Users/david] root# mv documents/named /var/named
[localhost:/Users/david] root# cd /var
[localhost:/var] root# ls- l
total 8
drwxr-xr-x 3 root wheel 264 Feb 25 2001 at
drwxr-xr-x 3 root wheel 264 Jul 9 19:15 backups
drwx------ 3 root wheel 264 Jul 9 19:08 cron
drwxr-xr-x 12 root wheel 364 Sep 24 11:34 db
drwxr-xr-x 17 root wheel 534 Jun 8 17:34 log
drwxrwxr-x 2 root mail 264 Feb 25 2001 mail
drwxr-xr-x 3 root wheel 264 Jul 9 19:15 msgs
drw-r--r-- 7 root wheel 194 Sep 24 14:09 named
drwxr-x--- 9 root wheel 264 Sep 15 10:21 root
drwxrwxr-x 19 root daemon 602 Sep 24 13:34 run
drwxr-xr-x 2 root wheel 264 Feb 25 2001 rwho
-rw-r--r-- 1 root wheel 58 Sep 24 11:34 sleep.out
drwxr-xr-x 8 root wheel 264 Mar 2 2001 spool
drwxrwxrwt 7 root wheel 264 Sep 24 11:37 tmp
drwxr-xr-x 3 root wheel 264 Sep 24 11:33 vm
drwxr-xr-x 4 root wheel 264 Feb 24 2001 yp
[localhost:/var] root#
赤い行が移動されたディレクトリです。中を見ると下記のようになっています。
[localhost:/var/named] root# ls -l
total 40
-rw-r--r-- 1 root wheel 2769 Aug 18 12:07 db.cache
-rw-r--r-- 1 root wheel 476 Aug 18 12:11 db.localhost.rev
-rw-r--r-- 1 root wheel 727 Sep 24 13:48 db.example.zone
-rw-r--r-- 1 root wheel 660 Sep 24 13:22 db.example.zone.rev
[localhost:/var/named] root#
パーミッションが違う、オーナーやグループが違うなどの場合は、こちらを参考にして変更してみて下さい。
以上で設定ファイルの作成は完了です。