ご 注 意!
ここに書いたことは、私の環境で成功した例です。インストールに失敗すると、最悪ハードディスクを初期化しても元に戻らない、全くマシンが起動できなくなる場合も考えられます。すくなくともこれらを実行する前に、大切なデータのバックアップを必ず行ってください。また、これらを実行し復元不可能な状態に陥った場合でも、私はいっさい責任は負いません。みなさん自身の責任で行ってください。
今回挑戦したのは、旧型のPowerMacintoshに高速なHDDを搭載し、快適にMac OS Xを動かそうと言う試みです。実は当初9500か9600をベースにしようと考えていましたが、AdaptecのSCSIカードがこれらのマシンで正常に動作しなかったので、7600に変更しました。これは私の環境だけで起きているのかもしれません。以前に試したStrageFighterIIの時も、9500ではまとも動きませんでしたから。
- ベースマシンPowerMacintosh7600/120
- InterwareBooster500(残念ながらインターウエアーは倒産してしまいました)
- Quantum AL5-18300LW(Ultra160 SCSI)
- Adaptec PowerDomain2940U2W(現在販売終了)。現在Mac OS X PBには29160、39160が利用できるようです。64bit仕様(32bit互換)のPCIカードですが、旧型PowerMacでは確認とっていません。今後テストしてみます。
- メモリ64MB DIMM×8枚
- DIT NET-G PCIスロット用 Fast EtherTX 10/100
- UnionBros PCIスロット用 UBH003
- 7600用HDDトレー
- 電源、その他ケーブルを全てはずし、外装カバーをはずします。
- 内部カバーを上げ、キャッシュスロットからキャッシュをはずします。
- 純正HDDを下段に移動し、AL5-18300LWをトレーに乗せ上段にセット、電源ケーブルを接続しておきます。
- G3カードをセットします。 CPUカードスロットの近くに赤いリセットボタンがありますから、それを押しておきましょう。
- 各PCIカード・メモリ・G3カードをセットします。
- 右側内部カバーを閉じ、SCSIケーブルを接続します。この時左側内部カバーに干渉しないように、道順をうまく考えてください。
- 左側内部カバー、外装カバーを元に戻します。
- キーボード・モニタ・マウスを接続し電源を入れます。
- 2940U2Wのファームウエアが古い場合は、Adaptecのサイトからアップデーターを入手して、アップデートしておきます。PowerDomain コントロールがv4.0.1J であれば、最終バージョンになっています。ファームウエアアップデート後は再起動します。
- フォーマットソフト(今回はB's CREWを使用)にて、パーティションを切ります。今回は2.3GB×2と4.3GB×3にしました。
- 最初の2.3GBに、Mac OS 9をインストール。2番目のパーティションにMac OS X PBをインストールしました。ここまでの作業で、問題は発生していません。
- 起動ディスクに、2番目のパーティションを指定し再起動すると、Mac OS X PBが正常に起動しました。USB接続したマウスはドライバなしで、正常に動きました。キーボードもUSBのものに交換したいところですが、電源が入れられなくなってしまうので、ADB経由のものを利用します。その他のUSB機器は動きませんでした。USBキーボードは電源が入ってしまえば問題なく動作します。
- 一つ目のパーティションをClassic用に指定して、Classicを起動して操作。こちらも正常に動いているようです。
- Fast EtherTX 10/100も、問題なく認識しています。
- バックサイドキャッシュの設定をして完了です。HDDの動作もとても速く満足のいく結果になりました。
今回のチューンナップでは、PCIスロットが足りずビデオカードを交換できませんでした。しかし、画面のスクロール以外は、ATI ORIONと同等以上の結果が得られています。スクロールが異常に遅いのを何とかしたいですね。USBカードをはずして、ATI XCLAIM VR 128を取り付けても見ましたが、こちらも問題なく動きました。USB機器がほとんど使えないので、こちらの方が使い勝手は良いかもしれません。
HDDの高速化と言うことで、今回はU2WSCSIを使用しましたが、予想以上の結果が得られました。当初2940U2Wで起動するかどうかが心配でしたが、現在まで、なんの問題も起きていません。以前行った9600のチューンナップではPowerMac G4/400にはかないませんでしたが、今回は総合的に超えられたようです。実際の使用では、スクロールが若干遅く感じる以外に不満はありません。Mac OS X PBでの利用も実用レベルに達したと感じます。Finderの操作自体は、PowerMac G4/400よりきびきびしているように感じます。
StrageFighterIIのようなATA/66ホストカードが利用できると、もっと安価で早いマシンチューンができます。今後のメーカー対応に期待しましょう。
今後は、製品版Mac OS Xでのテストを再度行います。
その後Mac OS X正式バージョンが発売されました。こちらのバージョンでは、StrageFighterIIが利用できました事報告いたします。
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